歯と口の健康週間(6月4日〜6月10日)
6月4日は6(む)と4(し)の語呂合わせで、「むし歯予防の日」と言われています。
また、6月4~10日までの1週間は、厚生労働省・文部科学省・日本歯科協会などが「歯の衛生週間」を実施しています。
日本は、日本人男性の平均寿命は78歳、女性は85歳と、世界一の長寿大国です!
しかし、残念ながら、歯の寿命は50~60歳代で、高齢になるに従って、歯を失う人が多いのが現状です。
しかし、日頃から歯磨きなどの口腔ケアをしっかり行っていれば、歯の寿命をもっと延ばすことができます。
80歳まで20本の自分の歯を持とうという「8020運動」も提唱されています。
「歯と口の健康週間」をきっかけに、歯を長生きさせるための口腔ケアを実践する習慣を身につけましょう。
ところで、歯と口の健康週間にはどんな過ごし方があるでしょう…?
歯と口の健康週間をきっかけにみんなで話し合ったりお子さんに歯のことについて知ってもらいましょう。
まず、皆さんのお口の中には、歯は何本あるか知ってますか?
どんな形をしている?
そもそも、何のために歯はあるんだろう?
もしも、歯がなかったらどうなってしまうのだろう…
今日は歯のお話を少ししていきます。
子どもの歯と大人の歯
子どもの歯は全部で20本、大人の歯は親知らずをぬいて28本あります。
歯の働き
歯は、食べ物を体の中に運ぶ前に、小さくしたりすりつぶしてくれる働きがあります。
もし歯がなかったら、食べ物を食べることが難しくなって、十分に栄養を取ることができずに、弱い体になってしまうかも…
歯にはとっても大切な役割があるんですね。
歯磨きの仕方について知ろう
持ち方や、正しい磨き方について知ろう。
歯ブラシはどうやって持つのかな?
どこをどう磨けばいいんだろう?
普段の磨き方に疑問をもったことはありませんか?
歯ブラシの持ち方
正しい歯ブラシの持ち方には「ペングリップ」と「パームグリップ」があります。
「ペングリップ」は、鉛筆を持つようにハンドル部分を握る持ち方で、余計な力が入りにくく、細かく磨くことができます。
「パームグリップ」は歯ブラシを手のひら全体で握る持ち方です。片麻痺や圧力の低下しているような方に向いている持ち方です。
力の弱い子供さんはパームグリップからはじめてもいいかと思います。
正しい歯磨きの仕方
まず歯磨きは何かを食べたら食べるごと、食後1時間以内に磨くことを意識しましょう。
そして寝ているときも唾液が減少し虫歯になりやすくなってるので、寝る前にも必ず歯磨きをすることをお勧めします。
歯の磨き方については、横、縦、斜めがコツです。
まず歯の表面は歯ブラシを横にしてごしごし磨きましょう。
次に歯と歯の間ですが、ここは歯ブラシを縦にして上下に1本1本丁寧に磨いてください。
歯ブラシではなかなか取れないので歯間ブラシやフロスなどの道具を使うことをお勧めします。
そして最後は歯と歯茎の間です。
ここは歯ブラシが入りにくいところなんですが、歯ブラシを斜めにして磨くと効率的に磨くことができます。
歯磨きをしないとどうなる?
歯磨きをしないと歯垢が歯石となり、歯石がたまると歯茎が腫れて歯肉炎になります。
1週間歯磨きをしなくてもすぐに虫歯や歯周病にはなりにくいですが、歯石は溜まります。
歯石が溜まると虫歯になる可能性が圧倒的に大きくなります。
さらに、口内や喉には発がん物質を作る細菌がいて、歯磨きをしないことでその細菌が洗い流されず、最悪の場合がんになることがあるということもわかっています。
また誤嚥性肺炎の死因が最近話題となっていましたが、これも歯周病が原因だといわれています。
このように歯磨きをしないと虫歯や歯周病になるリスクだけではなく、死亡するリスクがあるということもわかっていただけたと思います。
歯磨きの大切さを知ってもらうために子供さんにも
どうして虫歯になる?
虫歯になったらどうなる?
虫歯にならないためにはどうしたらいい?
虫歯に関して知ることで、歯を大切にし、毎日の歯磨きをきちんとしようと、子どもたち自身が歯の大切さに気がつくきっかけになるかと思います。
歯と口の健康週間に一度、歯と口のことを考えてみるといいかと思います。