一般歯科、小児歯科、矯正歯科、インプラント、名古屋市港区の歯科医院

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唾液について

こんにちは。歯科衛生士の川口です。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
当院では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、様々な感染対策をした上で診療を致しております。

今回は、お口の中や全身の健康維持に欠かせない”唾液”についてお話します。

まず、”唾液”と聞くと何を思い浮かべますか?
「食べ物の消化に役立つもの」「梅干しを想像すると口の中からたくさんで出てくるもの」、なかには「汚いもの」というイメージをもっている方もいらっしゃるかもしれません。

実は、そんな唾液から、私たちの心身の健康維持に欠かすことのできない重要な作用が続々と発見されているのです。

身近なところでは、風邪やインフルエンザなどの感染症、また、がんや脳卒中、生活習慣病の大きな原因となる肥満などの予防に、唾液の成分が深く関わっていることがわかっています。

そんな唾液の力ですが、お口のなかで分泌される唾液の「量」や「質(成分)」によって高まったり低下したりするのです。

残念なことに、唾液力は年齢を重ねるにつれて衰えていきます。唾液腺の機能の低下と、舌周辺の筋肉の老化が原因です。

そこで、唾液力をきたえるための秘訣をお伝えしようと思います。

1. よく噛んで食べる
噛むことでお口のまわりの筋が刺激され、唾液の分泌を促します。
また、料理をつくるときは食材を大きめに切ることを意識しましょう。大きめに切ることで自然と噛む回数が増え、唾液の量を増やすことができます。

2. 水や緑茶を飲む
水やお茶などでこまめな水分補給を心がけましょう。
緑茶の茶葉に含まれるカテキンは唾液中のIgAの量を増やし、免疫力を高めてくれます。

3. 唾液腺マッサージをする
唾液を分泌する主な唾液腺は、口の周りに3つあります。唾液量を増やすためには、それぞれの唾液腺をマッサージして刺激しましょう。

・耳下腺
指全体で耳の前、上の奥歯のあたりを後ろから前に向かって円を描くようにくるくると回します。

・顎下腺
指をあごの骨の内側のやわらかい部分に当て、耳の下から順番にあごの下まで順番にやさしく押していきます。

・舌下腺
親指を立てて、あごの下から舌の部分をやさしく押し上げます。

これら全て、左右同時に行い、10回ずつ繰り返してください。
ご飯の前の習慣にしたり、テレビを見ている時間に行ってみたり、一日のうちに何回か行うようにしてみてください♪

はじめにお話しした通り、唾液には様々な作用があり、全身の健康に深く関わっています。歯科の領域でいうと、むし歯や歯周病の予防とも密接に関係しています。

些細なことでも結構ですので、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。